空、ぽっかり白い雲

電車の中から見た空が面白くて、家に帰ってすぐにベランダに出た。でももう、なんか違う。今にも雨が降りそうだ。

刻々と変わってしまう雲の様子。特に夏空は好きだ。重なった雲の隙間に見える青空が海のように見えて、飛行機から見下ろした空のように思える。地上に居ながら上空の気分。

昔、日記に必ず空の写真を添えていたサイトがあった。当時はまだデジカメで撮ってアップするしか方法はなかったと思う。いや、カメラ付きの携帯電話が出始めた頃だったかな。小さなサイズの写真で、毎日「空だー」と思うだけでじっくりと見ることもなかったのだが、ひとつとして同じ空はなかったんだろうなぁ。

そんな「また空か」という写真が、ここでも夏から秋にかけて増えると思う。ベランダに出るだけで手軽に撮れて、こんなに変化に富んだ題材はない。でも、結局は実際に見た空には敵わなくて、自分で後で見返しても「空だー」としか思わないのかも。

でもまあ、自由に安全に空を見上げられるだけでも、しあわせってもんだなや。

sakurai
書かなければ忘れてしまうようなことを書き、次の日には書いたことを忘れています。1960年代生まれ。♀。肩書不定。ただの「私」でありたいんだと青臭いことを言っても、読んだらわかるただの主婦。