そんなこんな

4,5ヶ月前に決まって憂鬱に思っていた日の予定が、コロナの影響であっさりとナシになった。担当しているサークルの活動日で、部屋の予約ができず、ずいぶん遅い時間から開催の予定だった。2月だし寒いし遠いし、会員さんたちは近くから来るんだからいいだろうけどさぁ…うにゃうにゃと思っていたのだが、蔓延防止法が出たから2月は無しでお願いしますの連絡が来た。なんとも素早い決断だ。気にして損をした。

出不精の私は「あちらに行くのもこちらに行くのもいやだなー」と、先の予定を憂えるのだが、大抵はなんということもなくその日も過ぎる。行ってしまえば「やっぱり遠くて大変だ」とか「難しいから逃げたい」とか「遅くなっちゃってどうたらこうたら」なんてことはない。行く時は時間に運ばれているし、やっている時は夢中だし、帰る時はただただルンルンだ。そんなもの。

だったら、先の予定については考えないに限る。せいぜい電車の時間を調べて、場所と持ち物の確認をしておくくらいで十分だ。

ここ十日ばかり、ゆっくり家にいる日がなかった。一日中出ているわけではないけれど、何度も書いているように「イレギュラーな予定」があるだけでいやだ。決まった仕事や家のことはちゃんとするけれど、あとは自由でいたいのよあたしは! ってね。

「楽しみな予定」も同じで、楽しみなんだけど、あまり考えたくない。準備は面倒だし、楽しみにしていたのに中止になるかもしれないし何があるかわからないし……となる。

好きなアーチストの30周年ライブが5月にあると発表された。でも平日だ。行かれない時間ではないけれど、老犬をひとりで留守番させるのが心配だ。基本テレワークの家人はイレギュラーに出社したり副業もあるしで5月の予定なんかわからんという。そう言われたらもうなんだかシュンとなった。娘は一緒に行く気まんまんだが、私はコロナも心配だし、こんな状況のときに申し込む気にはなれなくなってしまった。待っていたのに!

5月頃にはおミクさんも少しは大人しくなっているかもしれないし、まあ、そもそも申し込んだって当たる確率は低いんだけど、でも、当たったら行きたいじゃん絶対に。でも、当たったらその日のことをいろいろ段取らなきゃならない。それが面倒。ってことはもう、それほど好きじゃないのかな、なんてことまで思ったりして……なんだかそれも悲しいわぁ。

ではまた。

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sakurai
書かなければ忘れてしまうようなことを書き、次の日には書いたことを忘れています。1960年代生まれ。♀。肩書不定。ただの「私」でありたいんだと青臭いことを言っても、読んだらわかるただの主婦。