おべんちゃら

沈丁花が咲き始めた。今年は赤より白が先だ。今年も、だったかな。

先週、趣味の教室に遅れて着いたら、部屋の中から男性の声がしていた。あら、スーツさん、今週も来たんだと思いながら部屋に入ると、スーツさんはやっぱりスーツ姿。そして、スーツさんのお仕事も教室に入った事情も既に皆は聞いたようで、後から来た私たちのために、改めての自己紹介があった。それは「やっぱりねー」という私の予想通りの内容だったけれど、

「ここに来たのはそういう裏事情があったわけですが、それはそれとして、これからもここでご一緒させていただきます。ご婦人方と接する機会というのもなかなかありませんし…」というわけで続ける気まんまんのご様子。これは意外だった。「依頼」の方は本部を通すことになって、まあ、誰に依頼が行くのやら。

それにしても、男性は「ご婦人方とご一緒できるのが嬉しい」ということを口にしたがる傾向があるけど、その言葉を女性が喜ぶと思われているんだろうか。それとも本心? 逆はたぶん、ないと思うのよね。私が男性主体のサークルに入って「普段、男性方と接する機会もないので嬉しい…」てなことを言ったらかなりマズい感じになるでしょう。いや、ならんのかもだけど。

言いたくはないな。

sakurai
書かなければ忘れてしまうようなことを書き、次の日には書いたことを忘れています。1960年代生まれ。♀。肩書不定。ただの「私」でありたいんだと青臭いことを言っても、読んだらわかるただの主婦。