水玉模様の床

金曜日、ピアノのレッスンから帰る車の中から怪しげな空を見ていたけれど、家に帰った直後、雹が降り出した。直径2センチ以上ありそうな(もちろん、いびつな丸だが)雹(ひょうって、こんな漢字なのね)だった。ルーフバルコニー側の窓にバラバラバラバラと間断なく当たり続け、まるで小石を投げつけられているみたいで、ガラスが割れるのではないかと心配になる程の勢いだった。

初めてのことで怖かったが、もしもあと数分帰宅が遅かったら、この中を運転しなければならなかったんだと、ぞっとした。

なんとか窓を守りたくても、外には出られないからどうしようもない。台風の時のように濡れるだけでは済まない。

翌朝外に出て見ると、排気ガスなどで黒ずんでいたバルコニーの床に白く丸い跡がたくさん残っていた。強く降ってきた雹で汚れが削られたんだろう。表現は悪いが、鳥の大群が糞を落としていった後みたいだ。

ところで今朝のテレビで、「こんな大きさの雹が降りました」という、視聴者の撮った写真が公開されていた。手の平の上に乗せて撮った写真だった。わたしも拾ってみたかったけれど、止んだ頃には興味を失っていた。あれって、どれくらいの間溶けずにいるんだろう?

テレビではもう一枚、雹が当たってできたという痣(ひとつ)の写真が公開されていた。写真を撮るためにできた痣なのかな、と、思ってしまったり・・・

sakurai
書かなければ忘れてしまうようなことを書き、次の日には書いたことを忘れています。1960年代生まれ。♀。肩書不定。ただの「私」でありたいんだと青臭いことを言っても、読んだらわかるただの主婦。