寝正月的な寝盆休み

緊急事態宣言が解除されたばかり頃、久しぶりに集まった仲間の中にコロナに罹ったことがあるという人が1人いた。彼女は「コロナなんて風邪みたいなもんよ」と言い、全く恐る必要はない、マスクもできればしたくないんだと言った。

でも、そう言われても誰も安心なんかしなかった。むしろ私は、彼女のことが少し怖くなった。

昨日、37度6分の熱が出た。もしやと思って検査薬を使ったら陽性だった。もしやと思ったのは、娘が先月末からコロナで高熱を出し、やっと陰性になったばかりだったからだ。

それ以前、半月ほど前から私は風邪気味だった。湿った咳と鼻水。熱はない。「あーあ、風邪ひいちゃったなー」といういつもの症状だった。それが長引いて、時々咳き込んでしまうようになり、やっと重い腰を上げてクリニックに行って喘息の薬をたくさん貰ってきたのも、娘が全快してからだった。薬を飲んで、咳の症状が落ち着き、やれやれと思っていたところでの陽性判定。なんだかまた咳もぶり返している。

けれども、熱は37度5分どころか、平熱と37度ちょっとを行ったり来たりするだけ。たまに咳が出て、ちょっと気怠い以外に症状もないから、もしも娘のことがなければ検査もせず、「風邪」で済ませていただろうなと思う。(今のところはの話)

それで、ああ、これが彼女の言っていた「風邪みたいなもんよ」というやつなんだなと、前述の発言を思い出したというわけ。

でもでも、だからって、「風邪みたいなもんだから大丈夫」と言える太い神経は私にはない。たまたま症状が軽く済んでいるだけであって、辛い人は辛く、様々な症状が出て、長く後遺症に苦しむ人だっていることを知っている。

私は、風邪みたいな症状だけで済みました」と言うのはいいけれど、「風邪みたいなもんだから大丈夫よ」と、けろっと言い放つのは違うだろうと、改めて思う。

「私は」「私が」と、さまざまなSNSで「私」を押し出す一方で、肝心なところで「私」を外してしまうのはよくないと思います。(まとめ方小学生の作文か!)

ps.そんなわけで私は大丈夫です。このまま悪くならずに時間が過ぎるのを待っています。

sakurai
書かなければ忘れてしまうようなことを書き、次の日には書いたことを忘れています。1960年代生まれ。♀。肩書不定。ただの「私」でありたいんだと青臭いことを言っても、読んだらわかるただの主婦。