ミミズがアスファルトの上で干からびているのをよく見る季節になった。暑い。真夏のように暑いけれど蝉の声はまだ聞いていない。羽化する前に地中で蒸されてしまうんじゃないかと心配になる。
ミミズといえば、「みっみずっみー みずみみずっみー」と、子供の頃によく口ずさんだ。「↑ドッソラッソー ↑レレレソラッソー」…。検索してみたけれどそんな歌はないらしい。
小学校の高学年の時に、「ハキイさん」という、背が高くて色黒の活発な女子が転校してきた。転校生とは思えない速さでクラスに溶け込み、彼女がリードして、コントだとか歌だとか、みんなの前でテレビ番組の真似事をよくした(させられた)ものだった。知らない変な歌も口伝えでたくさん教えてもらったから、「みっみずっみー」もその中のひとつだったかもしれない。
そうそう、「しゅーしゅーしゅーらーるー しゅーらーらくしゃく しゅらららくー うぇーまいそーまいさりばりびゅっ」なんて、訳わからないままにめっちゃくちゃ明るく歌っていたけれど、後年、どこかで本物を耳にした時の驚きよ! あれはピーター・ポール&マリー(PPM)の「虹と共に消えた恋(Gone The Rainbow)」だったんだ。