ナイトガード

桜の最後の七葉。次の日にはなかった。

最近やっと歯医者さんでマウスピース(ナイトガード)を作ったので、夜は上の歯に装着して寝ている。特に何の変化(例えば肩こりがマシになるとか)はないけれど、食いしばりから歯やセラミッククラウンが守られている安心感はあるし、よく眠れるような、気はする。

私の近況はそんなものだが、数年前から読んでいたnoteの方が、とうとう世界一周の旅に出発した。若い頃からバックパッカーだったそうだが、このコロナ禍にはひとりキャンプをしたり、ちょっとした旅にでたりしていたのが、ついに仕事を辞めて、日本を発ったのだ。40代の女性だ。

私がそういうブログを読むのは、自分でも意外。

元々読んでいた人の「旅」は別として、普段はほとんど旅ブログは読まない。その方のものを読むようになったのには、ちょっとしたきっかけがあったのだが、ユーモアがあって文章が面白いことと、考え方に共感できるからという点が大きい。あと、なんだろうな、「見て見て!自由に旅する私を見て!」というところがないからかな。

旅ブログが好きだから読むんじゃなく、その人が好きだからその旅を知るのが楽しみ。そういうのってあるよね。自分はべつにそれがやりたいわけではないけれど、興味のある人がやっていることだと、興味が湧く。その人がそれを楽しんでいることを知るのが楽しい。例えばスポーツを始めた人が、自ら環境を整えたり上達していくこととか、新しい仕事を始めた人が苦労をしたり、少しずつその場所に慣れていくこととか、その「人」を通した「何か」だから、知りたいし、読んでいたいんだろう。知らん人のことだったら、感じ方は違う。「ふ〜ん」で済んでしまうかもしれない。

結局、その人のものの見方や考え方に共感できるかどうか…なんだろうな。逆に、全然共感できないから怖いもの見たさで見ちゃう(そしてムカつく)、というのもあるけど、それは不健康だ。

それで、私自身は皆様に何をお届けできるのかといえば、「変化のないこと」が一番だろう。(無理矢理)
読んでも特にいいことはないけど、いつ見ても安心ナイトガード。

sakurai
書かなければ忘れてしまうようなことを書き、次の日には書いたことを忘れています。1960年代生まれ。♀。肩書不定。ただの「私」でありたいんだと青臭いことを言っても、読んだらわかるただの主婦。