3時間で3年分をアップデートする

那覇の空港にたくさん咲いているのを見て可愛いと思い、探した花。「ハナキリン」という名前だと知ってすぐにダイソーで出会い、300円で購入したのが三年前。去年枯らしてしまったと思って切った2本のうち、一本が復活してまた花を咲かせた。

亡くなった人にまた会えたような、懐かしさだ。

見舞いのために日帰りで訪れた那覇だった。遠くに海の見える小高い丘の上のホスピス、眼下に広がるサトウキビ畑、出てみるには暑すぎた広い木製のテラス、ボランティアの方々がホールで歌う静かな歌、そして自分が話した言葉までが、映画の一場面のように思い出される。きっと格好悪かったし、傍目にはわざとらしかったかもしれなくて「くさいなー」と目を背けたくもなるけれど、自分が言いたかったことを伝えることができたからいいんだと、何度も思い直している。

三年はあっという間だけれど、それなりに色々なことがある。

今日は三年ぶりの友人と会った。サクライ家はみんなどうしていた? と聞かれて黙って家族写真を見せたら、「この子はいったい誰よ!」と驚かれた。まさか孫ができていたとは思わなかっただろう。

結果だけを見ればただ「そういうこと」でも、そこに至るさまざまな出来事があるのはお互いさまで、三年ぶりでも元気で「変わらないねー」と言えるだけでもう奇跡みたいなものかもしれない。

sakurai
書かなければ忘れてしまうようなことを書き、次の日には書いたことを忘れています。1960年代生まれ。♀。肩書不定。ただの「私」でありたいんだと青臭いことを言っても、読んだらわかるただの主婦。