新しい傘

新しい傘を使う機会がなかなかこない。お気に入りを取り違えられた後、迷った末に買った二番手の傘である。二番手は新品のまま、少しも馴染まずにシューズクローゼットの暗がりにいる。元・お気に入りの(でも、私のじゃない)傘も、まだ捨てずに置いてある。

あ、お気に入りだった傘のことはここじゃなくて、こっちに書いていたんだった。
→ https://note.com/sakura_i/n/nfd70b71b6dd2 「たかが傘にって話」

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と、ここまでが下書きにあったんだけど、なんだかんだとブログを書く時間が取れずにいたら、この後に何を書こうとしていたのかさっぱり思い出せなくなっている。怖いですね〜。

このところ雨の日が多く、新しい傘にも慣れた。柄が木製なので軽いのがいい。もしもまたこの傘を誰かに取り違えられたら、前と同じようにがっかりするだろうか…? まあ、その時はがっかりするより先に「なんでまた?!」って驚いちゃうな。

気がついたら白木蓮が終わり、桜が満開になって、紫木蓮も終わろうとしている。次から次へと花が咲いている。つまり春ってこと。

春になるとなんだかそわそわざわざわして……と、長年思っていたけれど、気づけば今年はそうでもない。ああ、桜が咲き始めたなー、散り始めたなー……だ。鈍感になったのか? と哀しみかけたけれど、そうじゃない。気を逸らすのが上手くなったんだろう。

考えないよう、感じないようにすると、楽だ。自分のことも他人のこともぐちゃぐちゃ考えたり言ったり書いたりするより、やるべきことやりたいことをする方が先だ。そうして日々は飛んで過ぎる。

いいのか悪いのかわからない。

…と言いつつ、なんだかよくない気がしているからこうして書いているんだけど。

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sakurai
書かなければ忘れてしまうようなことを書き、次の日には書いたことを忘れています。1960年代生まれ。♀。肩書不定。ただの「私」でありたいんだと青臭いことを言っても、読んだらわかるただの主婦。