他生の縁?

コロナで一回パスしたので、3週間ぶりの美容室。10日ぶりに家族以外の人と話した。
今の美容師、「いろはさん(仮名)」に担当してもらうようになって半年弱。だんだんと話しやすくなってきた(たぶんお互いに)。そして、久しぶりに希望通りの髪型に変えることができた。

いろはさんの前に担当してくれていたのは「ホヘト君」だった。ホヘト君が店を辞めると聞いた時には、自分でもびっくりするくらいに落胆した。(その時はまだ、いろはさんは他店に居た)

べつに好みのタイプだったわけじゃない。息子くらいの年齢の青年で話しやすくて、黙って座ればささっといつもの通りにやってくれるのが心地よかった。最後の日には、帰り道で不覚にも涙ぐみそうになった。数年続いていた「二週間に一度のホヘト君」という習慣が変わることへの抵抗感からだったかもしれない。

どんな小さな別れでも、なんでもないのと、なんでもなくないのがある。

生協の配達のお兄さんも2年おきくらいに変わる。単純に「ああ、変わるのね」と思う時と、妙に寂しくなる時とがあって、この差はなんなんだろうなぁ、何度も言うけど「好みのタイプの男性だから」ではない。女性でも同じだ。「ものすごく親しみを感じる人」と「そうじゃない人」がある。好き嫌いや、感じがいい悪いとはまた違う次元のような気がする。

する〜っと入り込んで来て根付く。抜かれて初めて痛いと気づく。

さまざまな事情でサークルを辞めて行く人も少なくないが、本部の公演があると人伝にチケットを買って観に来てくれることがある。去年もそんなふうにわざわざ観にきてくれた人があって、公演後の、出口近くでのお見送りの時にその人を見かけたらすごく嬉しくて、思わず大きく手を振ると、駆け寄ってきて黙ってハグをしてくれた。20歳近く年上の「元教え子(女性)」だ。私は元来、人と接触するのは苦手だし、人前で日本人とハグをするなんて生まれて初めてだったけれど、「がんばってるね!」と褒められたような、とてもとても温かい瞬間だった。他の人だったら「ありがとうございました」で終わっていただろう。なぜだか彼女は特別だ。

そういえば先日、TVで新しいアイドルグループをたまたま見ていたら、数人いる中にひとり、なんとなく親近感を覚える顔の子がいた。黙って観ていたら娘も同じ子を指して同じことを言い出した。親類縁者に似ているわけでもないし、その子が一番格好いいというわけでもない。この親近感はなんだろうねと二人で首を傾げたのだが、謎だ。

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・・・読み返したらまとまりなくて消そうか迷う。
まあ、読み流してください。

sakurai
書かなければ忘れてしまうようなことを書き、次の日には書いたことを忘れています。1960年代生まれ。♀。肩書不定。ただの「私」でありたいんだと青臭いことを言っても、読んだらわかるただの主婦。