微熱・花は外を向く

金曜あたりから肩がガチガチになってうっすらと頭が痛かった。娘にマッサージしてもらって少し生き返り、土曜日には孫が来たので楽しくやり過ごしたけれど夜にはやっぱり不調。昨日、「顔色が悪いんじゃない? 熱はないの?」と聞かれ、熱なんかないよーと言いながら計ったら37度4分だった。あら。今日もなんだか不調ではあるけれど、熱はもうない。(と思う)

起きていると眼を使うことばかりしたくなるから昨日は昼寝をしたけど、そうすると夜、眠れなくなるのよね。眠れなくてスマホを見る。見ちゃいけないのわかっているけど、見ちゃう。ひとしきり単純なゲームを無心にやっているうち、やっと眠くなるけど睡眠時間は半減。何のための昼寝だったんだか。

住宅街にはフェンスにつるバラを這わせた家がよくある。美しく咲いたバラが、そのお宅の前景となって家の景観を引き立てている。でもたぶん、家の中からその花を愛でるのは難しいだろう。

花は外を向いて咲く。我が家のベランダの花も、ほとんどは部屋の方に背中を向けている。フェンス近くに置いた花々は特にそうだ。そして、マンションの高層階ではその花を外から眺めることもできない。

簡単に動かせる丸い鉢に植えた花なら、くるりと回転させてこちらを向かせ、部屋の中から花をみることができるし写真も撮れる。でもそれって、花にしてみればいい迷惑だろう。せっかく明るい方を向いて咲いているのに、太陽に背中を向けさせるなんてね。

だからすぐにまた、こちらに背を向けるようになる。

sakurai
書かなければ忘れてしまうようなことを書き、次の日には書いたことを忘れています。1960年代生まれ。♀。肩書不定。ただの「私」でありたいんだと青臭いことを言っても、読んだらわかるただの主婦。